2016年10月の読書メモ
ペルソナ5をやりたいんだが、ハードの調達は相変わらずめどが立ちません。おかげさまで読書は捗っております。
今月の読書量
試してみたいことがあって、少しコードを書く時間をとったりもしていたのでここ数ヶ月の中では少なめですね。10冊です。漫画もそれなりに入っているので、多い方とは言えないと思います。
あなたの人生の物語
- 作者: テッド・チャン,浅倉久志・他
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2003/09/30
- メディア: 文庫
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エイリアンとのファーストコンタクトと、交流を通じて伝えられるメッセージを描いた表題作品他、科学と世界の解釈をテーマとした作品が納められた短編集。表題作品は映画化予定。 #読書メモ_サマリ
— あべさん (@mao_instantlife) 2016年10月30日
プログラマ的な発想するな、と思ったらコンピューターサイエンス専攻してた。時制が独特なんだけど、映画化できるのこれ?収録作品のなかでは「理解」が好き。 #読書メモ_感想
— あべさん (@mao_instantlife) 2016年10月30日
ハーレムの闘う本屋
- 作者: ヴォーンダ・ミショー・ネルソン,R・グレゴリー・クリスティ,原田勝
- 出版社/メーカー: あすなろ書房
- 発売日: 2015/02/25
- メディア: 単行本
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19世紀末から20世紀、差別を覆すには知識を得るしかないと「ニグロは本を読まないから無理だ」とバカにされながら黒人により書かれた黒人の歴史の本を取り扱う本屋を始めたルイス・ミショーの物語。記録のない部分があるので、多少のフィクションは入っている。 #読書メモ_サマリ
— あべさん (@mao_instantlife) 2016年10月30日
口は悪いし、前半生はかなりいい加減というか乱暴に生きているし、意見に偏りはあるんだけど、願っている世界とそれに対するアプローチは誠実なんだと思う。天命を見つけて、こういう戦い方ができる人は尊敬する。 #読書メモ_感想
— あべさん (@mao_instantlife) 2016年10月30日
ビビビ・ビバップ
- 作者: 奥泉光
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/06/23
- メディア: 単行本
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とあるジャズピアニストが「葬式でピアノを弾いてもらいたい」と依頼を受けることから始まる、VRとリアルをまたぐ騒動を描いたエンタメSF。近未来なんだけど、登場人物が昭和マニアで、近未来臭がしないのも特徴。 #読書メモ_サマリ
— あべさん (@mao_instantlife) 2016年10月30日
文章がとにかく軽快。「である」調にたまに「ですます」調が入ってくる、イレギュラーな感じなんだけど、語り部がああだから仕方ないよね、という気にもなってくる。
— あべさん (@mao_instantlife) 2016年10月30日
「理屈じゃねーんだよ」とでも言いたげな発想の飛躍はこの文章だと気持ちいい。 #読書メモ_感想
3月のライオン 1巻
- 作者: 羽海野チカ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2008/02/22
- メディア: コミック
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両親を亡くし、東京で一人暮らしをしている高校生プロ棋士、桐山零を主人公として将棋界で闘う人と彼を取り巻く人を描く。
— あべさん (@mao_instantlife) 2016年10月30日
1巻は彼を取り巻く世界と人の紹介が中心。 #読書メモ_サマリ
やっぱり二階堂くんみたいなやつは好きだよ。自分の病気を見せないところとか、負けず嫌いなところとか。そんなこと関係なしにただ強くなりたいだけだから。
— あべさん (@mao_instantlife) 2016年10月30日
ギャグパートと叙情性の高いシーンの密度の違いがどことなくサイバラっぽいなあ、とも思ったり。 #読書メモ_感想
AIの遺電子 3巻
- 作者: 山田胡瓜
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2016/10/07
- メディア: Kindle版
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AI専門の医師、須藤と悩めるAIが織りなす、人とテクノロジーの間にまつわる様々な物語。また少し須藤の過去が明らかになり、彼の物語も前に進み始めている。 #読書メモ_サマリ
— あべさん (@mao_instantlife) 2016年10月30日
今回は介護ロボットの話が特によかった。この人は話が完全に着地するよりも少し前で終わらせてくれるので、こちらが思いうるいい結末を思い描くことができる余韻があって好き。 #読書メモ_感想
— あべさん (@mao_instantlife) 2016年10月30日
汝、コンピュータの夢
- 作者: ジョン・ヴァーリイ
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2015/10/13
- メディア: Kindle版
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人類が地球から追い出され、月や太陽系の各惑星周辺で生活せざるを得なくなった時代の人々の生活を描く連作短編集。時間に連続性があるものもあり、ないものもあり。 #読書メモ_サマリ
— あべさん (@mao_instantlife) 2016年10月30日
特に地球を取り戻す話でもないし、新しいテクノロジーとそれに伴う倫理観の刷新、それでも持ちうるフロンティアスピリットなどを生活者視点で丁寧に設定して描いている感じがする。これはこれでいいな。 #読書メモ_感想
— あべさん (@mao_instantlife) 2016年10月30日
クジラの子らは砂上に歌う 8巻
- 作者: 梅田阿比
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2016/10/14
- メディア: Kindle版
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チャクロは泥クジラの過去に触れ、オウニの過去に触れる。割り切れない思いを抱えつつ、着実にアモンロギアに近づく泥クジラ。一方オルカは自分の野望のため、泥クジラを手に入れることを諦めてはなかった。 #読書メモ _サマリ
— あべさん (@mao_instantlife) 2016年10月30日
自警団長の過去は胸に詰まるものがあった。この作者さんは泥クジラの住民を徹底的に追い詰めるところがあるので、これから先も彼らは受難続きなんだろうなあ、と思うと胸が痛くなるけど、先が楽しみ。 #読書メモ_感想
— あべさん (@mao_instantlife) 2016年10月30日
コンパイルL
- 作者: 岸大武郎
- 出版社/メーカー: 岸大武郎
- 発売日: 2013/07/19
- メディア: Kindle版
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長野で家電修理屋を営む主人公は、過去、人工知能に人格を与えた男だった。彼と人工知能とそれを利用したい人間を取り巻くエゴの物語。 #読書メモ_サマリ
— あべさん (@mao_instantlife) 2016年10月30日
ちょっと、主人公の設定が唐突すぎるというか、あっさりしてて感情移入の手がかりがあまり掴めない。ここまで触れないんだったら、初期ブラックジャックのように「当然のチート設定」で押し切っても良かったんじゃ? #読書メモ_感想
— あべさん (@mao_instantlife) 2016年10月30日
MM9
- 作者: 山本弘
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2010/06/24
- メディア: 文庫
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怪獣がいる世界。それは気象災害と同様に扱われ、気象庁に対策部門が存在する。彼らの活躍を描く連作短編。 #読書メモ_サマリ
— あべさん (@mao_instantlife) 2016年10月30日
ちょっとどういう扱いにしていいかよくわからない。詳しく描写して欲しいところはそこじゃない、とも思うし、会話のテンポが中途半端にアニメ狙いな感じがして調子悪い。Cthulhuさんは直島諸島にいるらしいですよ。 #読書メモ_感想
— あべさん (@mao_instantlife) 2016年10月30日
バーナード嬢曰く。 3巻
- 作者: 施川ユウキ
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2016/10/27
- メディア: Kindle版
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相変わらず本を読まずに読んだ気になって語りたいさわ子と、彼女と本をめぐる本好きのためのギャグ漫画。初出の媒体が色々と枠を超えていて面白い。 #読書メモ_サマリ
— あべさん (@mao_instantlife) 2016年10月30日
表紙ずるいわー。世の中には知らない本がまだまだあって、読むかもしれないし読まないかもしれないけど、まだまだ退屈だけはしなさそうなことだけはよくわかる。読みたい本だけは延々と増えていく不思議。 #読書メモ_感想
— あべさん (@mao_instantlife) 2016年10月30日
カンバンによるアジャイルプロジェクトマネジメント
今すぐ実践! カンバンによるアジャイルプロジェクトマネジメント
- 作者: Eric Brechner,長沢智治,クイープ
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2016/06/03
- メディア: 単行本
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カンバンの基礎から、実際の現場における導入、導入後の発展のさせ方など、ケースに応じたカンバンの利用について書かれている。各章の最後にはFAQがあり、疑問点などにも丁寧。 #読書メモ_サマリ
— あべさん (@mao_instantlife) 2016年10月30日
短いし、実践的だし、すごく取り扱いがしやすい。実際に今採用しているプロセスはスクラムバンみたいになってはいるけど、この段階での発展のさせ方なんかも書いてあって、手元に欲しくなる本(貸してもらった)。 #読書メモ_感想
— あべさん (@mao_instantlife) 2016年10月30日
今月のベスト本
2冊を除けばどれも良かったので迷うところですが、「ハーレムの闘う本屋」をあげたいと思います。自分のやるべきことを見つけた人というのは強いですね。
新橋会10月度定例会議事録
各位
お疲れ様です、あべです。
下記、議事録を記載します。ご査収ください。
前回のおさらい
mao-instantlife.hatenablog.com
開催概要
oka-shimbashi-meetup.connpass.com
参加者
- たけとも(@soudai1025)
- こにしさん(@ore_public)
- しばせんせ(@bleu48)
- ハーレムさん(@mako_wis)
- あべ
議事録
主なトピック
Confidential
議事メモ
Confidential
あ、次のAtlassian User Group 中国地方(岡山)のコンテンツ方向性が決まりました。同時開催でプロダクトオーナー祭りの岡山サテライトをしようかな、という企画になってます。
今後のタスク
開催したくなったらイベント立てましょう。
次回
適当に。
4月からの生活習慣変更が半年継続したので経過を記録
mao-instantlife.hatenablog.com
この記録からまた3か月ほど経ちました。つまりは半年。あれほどどんなスポーツもジムも続かなかった自分を思うにつけて、よく続くなあ、と自画自賛してやりたくなる継続期間です。
生活習慣
この時からは変わっていません。慣れてきたなと感じたらトレーニングの1セット当たりの回数を少しずつ増やしたり、姿勢が崩れてると感じたら回数減らして鏡で姿勢を見るだけにしておいたりしたくらいです。
食生活についても糖質制限は基本継続ですが、ガッテン見てから朝食の時にチョコレートを2欠け食べるようにしました。ただし効果は不明。太ったり体脂肪率が上がったりはしていないので、今のところは問題ないかと。
定量変化
日付 | 体重 | 体脂肪率 | 筋肉量 |
---|---|---|---|
4/24 | 65.55 kg | 18.9 % | 50.4 kg |
7/23 | 64.25 kg | 17.0 % | 50.6 kg |
10/19 | 63.35 kg | 17.4% | 49.6 kg |
筋肉が落ちた感じになってますね。直近で飲み会や外食が多かったので、このところはちょっと増減が激しかったです。体重は目標に近づいているので、62kg台目指して頑張りたいところ(と言いつつ明日と明後日は新橋会とSa・Ga Nightだったりする)。
継続について
こういうのって大体続かないか、「目標達成わーい」とか言ってやめてしまってリバウンドすることが頭痛のタネだったりします。が、私は今の所その両方とも来る気配はありません。
まず単純な話として、リバウンドしたくなければ続けていけばいいんですよ。イレギュラーは許容しつつ。継続するにはそれをしやすいようなお膳立ては必要ですね。例えば私の場合は、朝確実にそのための時間が取れるようなタイムスケジュールにしてますし、読書やコードを書く時間とトレーニングの境目はアラームをかけて時間がくぎれるように工夫しています。
何か今までと違う結果が欲しければ、やはり今までと違うことをやって、それを習慣化しないと維持できない。ということですな。
JIRAで社内テストから課題を収集する
ちょっとした準備です。
社内テスト用のステージング環境を公開して触ってもらうことはよくやりますね。MallNaviでもプロダクトマネージャの受け入れテストだけでなく、ステージングを使ってもらって、より広いユーザの意見として社内から課題を集めて生かしていきたいわけです *1 。これらを効率的に、なるべく手間なく集めるための仕掛けをJIRAで設定してみました。
やりたいこと
- ステージング環境使いながらシームレスに課題を作れて
- ログインせずとも課題の検索や参照ができること
課題の参照や検索は、課題を上げるにしてもダブりとかないよね?と気にしてくれる人がいるので、その方の好意に答えるためのものです。ありがたや。
AsIs
redmineに課題作成用のユーザとサブプロジェクトを作って、ユーザ名とパスワードを社内に向けて公開しています。セキュリティ的にもあまりやるべきことじゃないですね。ちなみに、匿名ユーザのアクセス自体はredmineでもできるので、今回対応したのはJIRAじゃないとできないことばかり、というわけではありません。単純に、匿名ユーザの存在を忘れてスタート切ってしまっただけです。
匿名アクセスと課題コレクター
で、今回は上記の要件を匿名アクセスと課題コレクターを使って実現します。
JIRAでの匿名アクセス
まずは課題の参照について。匿名ユーザがプロジェクトの課題を参照できるようにします。
匿名アクセス自体は公式ドキュメントにも書いてある基本的なものです。
プロジェクトに匿名アクセスを許可する - アトラシアン製品ドキュメント
注意すべき点としては、プロジェクトスキームくらいですね。既定のスキームを使っている場合は、スキームをコピーして適用し直してから権限を変更したほうがいいでしょう。既定のスキームを変更してしまうと、プロジェクト作成時に必ず適用されてしまうため、社内でもごく限られた人が参照するプロジェクトだとかも同様に参照できるようになってしまいます。既定の権限スキームはプロジェクトロールを基本に割と狭く作って、プロジェクトごとにコピーして適用する、という形にしたほうが運用がうまくいくと思います。
課題コレクター
そして、ステージング環境使いながらシームレスに課題を作れるようにします。これはredmineの基本機能では該当するやつが見当たらなかったんですよね。JIRAの課題コレクターという機能を使います。
課題コレクターとは、プロジェクトの課題作成を外部のサイトで行うための埋め込みフォームを作るための機能です。埋め込みフォームはHTMLかjavascriptを選択することができます。プロジェクトごとに複数の課題コレクターを作ることができます。
これも公式ドキュメントに書いてある基本的な機能です。
課題コレクターにはコレクターの報告者を指定する必要があります。プロジェクト内のユーザを指定してもいいのですが、プロジェクトから外れたときなど面倒なので、専用のユーザを作り、課題作成と割り当て権限だけ与えて *2 コレクターに設定しています。
課題セキュリティスキームの検討
課題セキュリティスキームは、課題の種類とプロジェクトロールなどを元に課題に対するアクセス権限をコントロールするための機能です。より、経営に近い意思決定やプロジェクト内で見せたくないもの、課題コレクターを顧客向けに公開する場合は顧客に見せたくないものを設定するといいのでしょうが、今回はまだそこまで隠す情報はないので、設定を見送りました。
なんか組み込みの機能でできた
最初、ServiceDeskを導入しようか、という話をしていたんですよ。やりたいことだけ考えるとJIRAの組み込み機能だけでできたので良かったですね。
今後
Confluenceの導入検討を進めているので、課題状況のレポートなんかがそっちで出せるといいのかなあ、とか妄想中です。
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こんな感じで、情報集約がスムーズに進むように整備しながら開発を進めております。まだまだ成長途中のサービスではありますが、MallNaviをよろしくお願いいたします。
Atlasssian Tools利用のスナップショット
こういうことをやっていました。そのうち、開発のカンバンが欲しくなりWaffle.ioを導入したりしてツールの関係はさらに複雑になってくるのと比例して、情報の同期を取るのがしんどくなってきました。
mao-instantlife.hatenablog.com
それを解消するためにちょっと身銭を切って、Atlassian Toolsを導入して検証しています。2イテレーションほど回して、FeatureMapとWaffle.ioはプロジェクトから切り離して情報の同期も少なくなったので、開発チーム内のみで本格採用しています。
このエントリは、その間で試してみたことや、現時点での運用についてまとめます。
前提
元のツール構成になった理由を整理してみましょう。手作業での同期も辞さなかったのは、プロジェクトに関わる各レイヤー、フェーズによってみたい情報の質と見せ方が変わる、という仮説に基づいていて、それは変わっていません。
各役割
- FeatureMap => ストーリーの構造化
- Github + Waffle.io => ストーリーの進捗可視化
- redmine => プロダクトマネジメントタスクの進捗可視化とビジネスサイドも必要な各種ドキュメントの管理、ロードマップの可視化
問題点
もうそれ以外ないんですが、それぞれのツールが連携していないので、動機を取るのに人間の手作業が必要だということです。特にロードマップの計画のズレなんかがステークホルダーと生じてしまうと目も当てられません。
置き換え
Atlassian User Group 中国地方勉強会中にJIRA向けのアドオンや他の製品を見ていたら、ちょっとの身銭でいけるんじゃないかな、と思うようになってきたので1か月の検証期間を設けてみることにしました。ちなみに、身銭でスターターライセンス買ったのは、会社で本格的に導入する時には新規にライセンス購入してもらって、スターターライセンスは自分のプライベートマシンに検証用に引き上げることを想定しているからです。
というわけで、以下のような構成で仮運用がスタート。
- JIRA => チケット管理
- Agile Story Map for JIRA => ストーリーの構造化
- Portfolio for JIRA => ロードマップの可視化
ちなみに社内サーバに構築しています。評価期間が終わったのでHSQLからPostgreSQLに乗り換えようとしたら、エラーで立ち上がらんようになった話はちょっと別にまとめます。
利用の流れ
JIRAで統一できるようになっただけで、以前のツールから計画や管理の流れはあまり変わっていません。
- ユーザストーリマップでストーリーのロードマップを計画
- ストーリーマップを元にPortfolioでリリース計画を作成(見積もりのキャパシティ)
- リリースに入ったものをカンバンで進捗管理
- 簡易見積もりができたチケットから「開発予約」レーンに
- コードレビューが終わったら「受入テスト中」レーンに
- リリース後にふりかえりしてバージョンをリリース
これらを同じデータソースを使いながらビューの切り替えで把握することできるのがかなりストレスフリーです。
カンバンのワークフロー、トランジションはデフォルトから変更しておらず、レーンと必要なフィールドを運用に合わせて追加しただけです。
とりあえず開発では本格導入決定
2イテレーション試して、FeatureMapもWaffle.ioもなくて困らない、という結論になったので開発チームでの移行は完了しました。
次の段階でビジネスサイドを巻き込もうかと思っています。まずは、ビジネスサイドの実務者レベルで使い方を広げてみて、というところですかね。
ConfluenceとService Desk(これは課題コレクターでいいのではないかという考えもある)を試してドキュメントやビジネス系タスク管理などを一緒に行ってもらうことを考えています。
以下、管理上のメモ
ユーザ管理
- 匿名ユーザは使えない(おそらくService Deskでは可能)
- ユーザグループは一度作成したら名称変更はできない模様
- パーミッションスキームはグローバルなのでユーザグループではなくプロジェクトロール当てた方が管理が楽
- プロジェクトロールはグローバルな設定として追加(設定 > システム > プロジェクトロール)
まだ使っていませんが、課題レベルのセキュリティという機能があるので、セキュリティ上見せたくないチケットをパーミッションスキームでコントロールとかしなくていいようです。チケットごとにコントロールできるようになるため、基本誰にでも見せるようにして課題レベルで参照をコントロールするのが良さそうですね。
要注意事項
Portfolioの参照、管理権限には必ずjira-administratorを入れて、ユーザグループやらプロジェクトロールやらは本格運用開始する前にある程度固めておきましょう。Portfolioの参照権限を使っていて、
ユーザグループ作成 > グローバルなパーミッション変更 > 見直し
の流れで取り組んで、
プロジェクトロール追加 > パーミッションスキーム見直し > ユーザグループ再作成(名前変更できないし)
したら、ユーザグループに紐付けてる計画まで参照できなくなりました。
PortfolioとEasy Agile Story Map for JIRA
- PortfolioとStory Mapでロードマップと価値の計画をする
- 計画は見通すもの
- ラッキングを精緻にするのはまた別の話
- EpicはStoryマップの縦軸(アクティビティ)、Portfolioのユーザにとって意味のある大きな計画単位として捉える
- StoryはStory Map上の分割ステップ、Portfolioの分割ステップとして捉える
トラッキング項目について
- バグや個別に出てきた課題(タスク)などはエピックに紐付かなくてもいい運用とする
- Portfolioでタスクもトラッキングして計画に入る設定にした
- 重要視すべきは次以降のイテレーション計画とキャパシティ(ベロシティ上限コントロール)
プロジェクトスタイルとアドオン
- Easy Agile User Story MapはScurmプロジェクト前提で、カンバンだとエラーがでる
- プラグインがバージョンアップして対応
- ただし日本語で使っていると課題タイプ名の変更が必要(課題タイプ名にEpic, Storyが入っているかで判断しているため)
- カンバンボードで使う場合はエピックが必須になるので、簡易フィルタで見えなくする扱いができなくなった
- エピックはラベルに近いので完了をしない
- とりあえずエピックの優先順位を暫定的にLowestにした
作業ログの記録の仕方
- デフォルトの設定では作業ログ記載できないので、時間トラッキングをonにする
- 見積もり時間を使い切ってしまう作業ログを記録すると、Portfolio上の進捗は終わった扱いになる
- 進捗管理はカンバンボードでしているのであまり気にしていない
- プロジェクトの見積を Story Point -> Hour(1 * 2)で運用開始(Portfolio上)
- 残がなければリリースはクローズにする
受入テストについて
ここがまだ運用としていけてないというか固まってないところです。ちなみにFeatureMapの時は、ストーリーにチェックボックスが作れたので、それでテストシナリオを作成していました。同様にTODO付けられるアドオンを探したんですが、7.1.9までしか対応してないようで、インストールすると警告が出るので、まだ導入を見送っています。
とりあえずの代替案としては、テキストのカスタムフィールド + テキストのマークの表現でなんとかする形に落ち着きました。(i)と(/)と(x)で表現されるマークで進捗を見れるようにしています。
ステークホルダーへの定期報告について
おそらくJIRAを導入したからといって、今redmineを見ない人が急に見てくれるわけではないので、定期報告みたいなものは結局なくならないし、続けた方がいいとは思っています。ただ、リリースの画面 or ScrumボードのバージョンレポートのPDF印刷が見栄えが良いことに気づいたので、次の定期報告からそれを使ってみようかと思います。
Githubとの連携
- OrganizationでOauthキーとシークレットを発行してログインするだけ
- コミットメッセージに課題IDをつけることによって自動的に連携
- ポーリングしているようなので状況の反映には少し時間が掛かる
各スキームについてのとりあえずの理解と設定
- 課題タイプスキーム > どの課題をセットにして使うか
- ワークフロースキーム、ワークフロー > 状態遷移の定義(どういう遷移が可能か?)、だいたいデフォルト
- 画面スキーム > ボード(プロジェクト)ごとの課題作成などの画面構成とそのスキーム、どの画面にどの項目を表示するか、課題のタイプごとに画面スキームを分けることができる
- フィールド構成スキーム > フィールドと画面の紐付け、必須かどうかの決定などを行う
課題(というか要調査とかやりたいこととか)
社外からもアクセスできる環境への以降
- 出張中とか自宅作業中とか
- HSQLの検証環境にして運用しているので、外部データベースに移したい
- 失敗したので再チャレンジ
タスクの完了とPortfolioの計画トラッキングの問題
- カンバンでストーリーを完了したら、Portfolio上のリリースから消えてキャパシティが減った
- 進捗度合いがあんまり見えないが、今は計画ビューとして割り切っている
- 作業ログを入力すると進捗は見える
- 完了の定義をどう運用しているかいろんな人に聞きたい
PortfolioのStageとSkill
- 現状使っていない
- カンバンのワークフローというよりも人員計画で主に使う
- 仮想的人材を計画してステークホルダーへの要望出しとか
ServiceDeskを導入検討
- 社内からの要望の起票や参照を匿名ユーザからできるようにしたい
- 課題コレクターとプロジェクトのパーミッションスキームで実現可能ではないか、説