冥冥乃志

ソフトウェア開発会社でチームマネージャをしているエンジニアの雑記。アウトプットは少なめです。

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入り口を大切にするということ

はーい、これからおじさん勢いに任せた雑ポエム書きまーす。

今日はこれに行ってきました。

ドラゴンクエストコンサート IN OKAYAMA

吹奏楽団によるドラゴンクエスト4〜6の曲のコンサートです。個人的にドラクエの音楽といえば3の「勇者の挑戦」であり、4の「馬車のマーチ」である私にとって、聴きたい曲が全て聞けたわけではなかったのですが、やはり直に演奏を聴くというのは素晴らしい体験でした。ホルンってあんなに音出るんだなあ。アンコールで「おおぞらをとぶ」と「冒険の旅」をやってくれた時はちょっと本当に感動しました。

で、コンサートの素晴らしさとは別にいいなあ、と感じたことがあったのでブログに残しておきます。

今回の客層の中にはクラシックやオーケストラなどにそこまで馴染みのない方もそれなりにいるのだと思います。そこで、指揮者の方が、曲の合間に解説とかこれからやる曲の聴きどころを語ってくれるのですが、その語り口が誠実で素晴らしいものでした。

すぎやまこういちドラゴンクエストの曲を作る時にオーケストラを強く意識したことを引き合いに出しつつ、これから演奏する曲が影響を受けていそうなものを引き合いに出して他のクラシックの古典作品へと繋げて行ったり、特に楽器の演奏技術的に難しかったり印象的なフレーズがあるときは、事前にこの楽器に注目してほしい旨を話しておいたり、とにかく馴染みのない方がコンサートを楽しめるように配慮されていました。今日のドラゴンクエストの曲を入り口にコンサートに親しんでくれたら嬉しい、というスタンスを感じました。入り口にと言っても下に見てる感じじゃなくて、もっとここから繋がっていく世界があるよ、という感じ。

で、こういう今まで慣れ親しんでない人への入り口をおろそかにしない、ってのは大事だな、と感じます。好きなものから入ってもいいし、サブカルチャーから入ってもいいし、ともあれ実際に演奏を聴く面白さと楽しみ方を知ってもらえればそこから後に繋がっていく可能性もあるわけです。そして、そういう入り口をやっぱり一流の人にやってほしいわけですよ。これで演奏がグダグダだったら聴きどころも何もないわけですし。

入り口にこそホスピタリティを高めて、その体験を質の高いものにしていくというのは大事ですね。私も久々に他の演奏を聴きたくなってきました。演奏も、居心地も大満足なコンサートでした。