実践している囲碁の勉強法について
先日の記事の続き。
mao-instantlife.hatenablog.com
まだ始めて1ヶ月も経っていませんが、囲碁の面白さに気づくとともに、手探り中にしろこれから数ヶ月はどういう形で勉強していこうという形が決まってきたので、まとめて見たいと思います*1。
実践中
まずは、今実践していることです。
やり始めにいきなりあれもこれもと手を広げすぎると収集がつかなくなるので、やることを絞り込んでいます。
また、基本的には一人でできることにしぼっています。ゲームに本格的に強くなるためには実戦経験を積むのが一番ですが、対戦してくれる相手がいて初めて成り立つものです。対戦をお互い楽しむために、その前提としてルールを覚えていたり対戦相手として弱すぎなかったりというところは最低限押さえておこうと思いました。
テキストを読む
テキストは先日触れた「東大教養囲碁講座」です。
- 作者: 石倉昇,梅沢由香里,黒瀧正憲,兵頭俊夫
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/07
- メディア: 新書
- 購入: 9人 クリック: 79回
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タイトル通りゼロから囲碁を始めるにはうってつけのテキストで、初心者になるまでに覚えるべきポイントや戦術の基本を学べます。また、内容も最小限に絞り込んであるので、これを何度も読み込めば基本的な棋力はつくのではないかと感じました。
今は一読が終わって二読目に入ったところで、最初に読んだときと比べて理解が進んでいるのを実感しています。
ただし、囲碁用語や所謂定石などについても最低限にしぼってあるので、初心者を脱して深く知りたくなってからは別のテキストや勉強法などが必要になってくると思っています。
棋譜を並べる
上記のテキストは、9路盤と19路盤で投了までの実戦形式の棋譜を用いて局面を説明しています。つまり、テキストを読みながら並べれば実戦形式のサンプルが一つで気昂る訳です。
並べるのはIGONOTEを使っています。一読目は並べることに集中していましたが、テキストを読み返す時には実際にIGONOTEで棋譜を再現しながら、石の動きを追うようにしています。
まだ、登録している棋譜が少ないことと、IGONOTEの考察を記録する機能を上手く使えてないので、自分にとって良い使い方を模索して役立てていきたいと思っています。
詰め碁
上記二つをやっていたところ、現状局面の判断が弱いということがわかりました。テキストにある局面の練習問題での不正解率が非常に高い。おそらく初心者としては共通する弱点なのかもしれません。また、経験を積めば克服されてくるものなのかも知れません。ですが、課題がはっきりしているのであれば、何か取り組まなければもったいない。
というわけで、詰め碁を解いてみることにしました。なお、上記テキストでは囲碁の勉強法のコツとして「簡単な詰め碁を繰り返し解く」ことを勧めています。
iPhoneアプリで「詰め碁マスター」という日本棋院が出しているアプリがあります。無料ダウンロード分では問題数はあまり多くありませんが、初級から上級者向けまで全てのレベルで無料の問題があるため、まずは無料分で問題ないかと思ってます。
ちなみにこのアプリ、解答はありますが解説はありません。そのため、解けない問題に対して解答を見ることはできますが、なぜそれが答えなのかは自分で考える必要があります。上級者向けの問題はできれば解説が欲しいところですが、繰り返しやっているうちにわかってくる物なのでしょう、多分。
【反省点】習慣化できてない
時間を作って取り組んではいるんですが、いつやるかを自分のルールとして設けていなかったために、習慣という感じにはなっていません。他にも読みたい本があったり、やりたいことがあったりする中ということもあって、どこか集中していないこともあります。時間を作ってる割にはメリハリがないんですよね。これはテキストを読むのか詰め碁をするのか、棋譜を並べるのか、といった内容に関しても同じです。
特に勉強し始めて最初期なので「今日は囲碁の日」みたいな決め方をして、何に取り組むのかもある程度ローテーションというか習慣を付けていった方が良い気がしています。試しに来週から、朝活で読書にあてていた時間を囲碁にしてみようかと画策中。
囲碁というゲームに対する感想
パターンについての力を要求されるゲームですね。大局だとか局面だとか、あるいは定石と呼ばれるものとか。必ずテキスト通りに一意の並びになるかというとそうでもない。それまでのゲームの流れや回りの配置との関わりなどによって出てくるパターンです。そのため、パターンについて以下のような力を要求されるゲームだと思います。
- パターンを覚える記憶力
- パターンの中で重要な関係性を把握する応用力、柔軟性
- 今展開されている形からパターンを認識する力
- 自分が打った手がパターンに与える影響を想像する読みの力
私が今重要視しているパターンランゲージに通じる部分も多そうだと感じました。そもそも定石自体がパターンなので。定石がどういう風にマイニングされ、記録され、活用されてきたかを知ることに興味が出てきました。
これからやりたいこと
まだ初心者にも達していませんが、1年以内に脱初心者したいので、今後半年の間で始めたいと思っていることが幾つかあります。
人と対戦する
できれば碁会所に行きたいところですが、大抵の碁会所は昼間しか営業していません。そのため、行くとしたら土日になるのですが、なるべく土日は妻と過ごしたい。となると選択肢として厳しいところがあります。
というわけで、今ネット碁にするかどうか考え中です。日本棋院など幾つかあるようなので、選んでみたいと思います。碁会所で行きやすいところもあわせて探しています。
定石を覚える
定石の暗記で勝てる訳ではありませんが、少なくとも定石をパターンとして活用できない限り脱初心者しても強くはなれないかと思います。というわけで、人と対戦し始めて打ち方が安定してきたら、定石の勉強を始めようかと思います。
定石の勉強の仕方を知らないので、詳しい方がいれば教えていただきたいところ。
碁盤を買う
IGONOTEは棋譜の記録とコメントを残す面では良いのですが、記録を残すツールである分、繰り返し自分で棋譜を並べることによって覚えるやり方には不向きなツールです。そのためには、あえて記録できないツールを使った方が良いのではないかと思います。というか、碁盤を買えば良いだけの話なんですよ、碁盤の上に再現できるんですから。
囲碁、面白いです
ルールはシンプルだけど、非常に奥が深いですね。先人の知恵も詰まっていますし、対戦になるとより面白そうです。
今更ですが、始めて良かったと思っています。