囲碁を始めることにしました
何か新しいことを始めるタイミングと申しますか、今年はあえて技術を優先的なものにしないと腹をくくって時間を作れるようになりました。実は、ここ数ヶ月家ではコード書いてないです(仕事でも少ない)。
今年の目標を「自分の思想を形作る」という所におきましたが、ここまで割り切っちゃっていいのかどうかは若干の不安が残ります。が、これくらい思いきらないとそもそも技術に費やす時間を気にしてしまって、目標に対する時間が取れないと感じました*1。
その一環として、囲碁を始めることにしました。
なんで囲碁?
これには幾つか理由があります。
後悔に対するけじめを付ける
まず、パーソナルな理由です。
私の祖父は碁会所を経営していました。子供の頃に祖父の家に遊びにいくと碁会所に人が集まっていて、良くかわいがってもらいました。そのときに何度か囲碁を教えてもらったことがあったのですが長続きせず、今に至ります。祖父としては、孫と一緒に碁を打てるようになりたかったのかと思いますが、私がそれに答える前に他界しました。
非常に今更間あふれる理由ですが、その辺りの引っかかりは不惑に向けてそろそろ解消したいな、と。
思考力を鍛える
プログラマに囲碁をやっている人が多い*2と聴きました。おそらく、局面に対する考え方や状態の表し方など、プログラマの思考に近い物があるのではないかと思います。
一年間コードに対して積極的にならないとは決めたものの、最終的にそこにつながるスキルについては鍛え続けておかないと不安なので。
長い時にさらされているものに触れる
これについては、ここ数年漠然と思ってる、「私たちの仕事がこれから先に時を経てどう残っていくのか」という疑問が関係しています。
それを考えてどうなるというわけでもないんですが、タイムスパンが違うもの(農業や酒、宗教、建築など)と何が違うのか単純に気になってるだけです。このままだと有益なものを残していけないんじゃないかという漠然とした不安です。
そういう産業に触れるのは難しいですが、思想やゲームであればハードルなく触れることができます。
幅広い人と交われるコミュニケーションツールを持つ
私は超絶人見知りです。コンテンツ力のないボッチです。そういう人間は、コミュニケーションに使えるツールを持ちたいのです。
最近の囲碁人口がどうかは知りませんが「ヒカルの碁」もあったことですし、今でも割とプレイヤーの年齢層が幅広いのではないかと思います。実際にプレイするのでも、囲碁についての話でも良いですが、エンジニアに限らず幅広い人ときっかけを作るためのツールとして囲碁は使えるのではないかと感じました。
使ってるテキスト
碁会所で教えてもらおうかとも思いましたが、ある程度継続的に通わないと行けませんし、その出費が捻出できないというのもあって、まずは本で勉強することにしました。選んだのは以下。
- 作者: 石倉昇,梅沢由香里,黒瀧正憲,兵頭俊夫
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/07
- メディア: 新書
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本当はKindle版を買おうかとも思ったのですが、「内容は良いが、Kindle版は読みづらすぎる」というレビューが多かったので紙の本にしました。届いてからパラパラとめくってみて納得。図とあわせて柔軟なレイアウトが求められるような本については、まだまだ紙の方に軍配が上がるようです。
学習の記録
学習は記録をつけなければ身に付きません。
囲碁の場合は盤上の状態の記録とあわせて考えたことなどをメモすることが必須条件でしょう。とはいえ、棋譜*3は初心者にはハードルが高すぎます。
学習の為に使おうと思って見つけたアプリがこれです。
他にこのような用途のアプリがないので、しばらくこれを使ってみようと思います。
今年中の目標
囲碁のように相手がいないと楽しめないゲームで、ただ漫然と勉強するだけだと楽しくなくなってしまうのは目に見えています。興味を維持するためにも、囲碁をきっかけに何か新しいつながりを作ることを目標に置いてみたいと思います。
まだテキストの触りを読み始めたばかりですが、今年中に碁会所デビューしたいですね。