Docker Toolboxについて調べてみた
こんなことをしてる間にDocker Toolboxがリリースされていました。
mao-instantlife.hatenablog.com
公式のドキュメント上でも、Dockerやそれにまつわるツール類(Docker Machineなど)のインストール手順などでもMacのセクションは無くなり、Docker Toolboxに集約されています。というわけでDocker Toolboxを少し触ってみました。
Docker Toolboxとは
公式の情報にもある通り、Dockerコンテナとイメージをハンドリングするためのツール類をひとまとめにセットアップするためのパッケージです。
このパッケージに含まれているツール類は以下です。
- Docker Client
- Docker Machine(エンジンを乗せるVMを複数ハンドリングするためのツール)
- Docker Compose(イメージの構成を楽にするためのツール)
- Docker Kitematic(エンジンのVMを操作するためのGUIツール)
インストール
Mac用のインストーラがあるので、公式からダウンロードして実行して下さい。この辺りは特に問題ないと思います。インストール後には、 default
という名前で新しいエンジンのVMが作られていると思います。
Docker Machineから下の構成は変わらない
Docker ToolboxのFAQにもありますね。
Docker Toolbox includes a tool called Docker machine, and it creates new and separate virtual machines (VM) from your old Boot2Docker VM.
Docker Toolboxは配下でDocker Machineを呼び出しているようで、今までDocker Machineを使って環境を構築していた人であれば、今までの環境とぶっちゃけ変更はないかと思います。今までBoot2Dockerを使って環境を構築した人は、FAQの最初にあるようにVMのマイグレーションが必要かも知れませんので *1 、FAQを良く読んで下さい。
一応、Docker Toolboxのインストール前後(インストール前もDocker Machineで作ったVMがある)でVMが変わるのか確認をしてみましたが、ファイルやVMにインストールされているツール類などに特に変更点は見当たりませんでした。Docker Toolbox(の下で動いているDocker Machine)で使っているVM自体に変更はないようです。
GUIツール(Docker Kitematic)はまだまだ
で、一緒にインストールされるGUIツールのDocker Kitematicですが、アプリケーションのアイコンにbetaとある通りこれはまだ微妙です。
まず、必ずdefaultにつながる上に、GUI上でエンジンのVMを切り替えられません。パッケージングされているDocker MachineのエンジンのVMを複数ハンドリングできるという魅力が半減です。
また、レジストリもどうやらDockerHub限定のような気がします。先日私が試した通り、プライベートレジストリを使う予定もあるので、この辺りのハンドリングもあると嬉しいかなー、と思います。
これから使いやすくなっていくと思うので期待しましょう *2 。
ターミナルもいまいち使いどころが
Docker Machineもパスが通ってる状態でインストールしているので、専用ターミナルと言われても、という感じです。
まとめ
正直ね、絶妙なタイミングでぶっこんでくるなあ、先日のエントリで作ったアレが無駄になるかなあ、と思って焦って調べました。が、結果そうはなりませんでした。エンジンのVMのハンドリングの仕方は変わらないので、Docker Machineから入った人は、特に急いでDocker Toolboxでインストールし直すという必要もなさそうです。
Docker Machineにプラグイン機能があれば良いのになあ。。。