冥冥乃志

ソフトウェア開発会社でチームマネージャをしているエンジニアの雑記。アウトプットは少なめです。

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【囲碁】AIと対局してみた(9路盤編)

自慢でもありませんが奥ゆかしい性格なので、対局するには弱すぎて失礼だという感情が先にたって人に時間をいただくことができません。でも、テキストも三読くらいしたし、実際に碁盤上で模擬戦を並べてみたし、そろそろ実戦経験は詰みたいのが人情というもの。というわけでAIと対局できるアプリを使ってみました。

AI囲碁Lite 2

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残念ながら棋譜は保存されないアプリだそうで、成績は管理できるんですけどね。ズタボロとまでは行きませんが、安定して勝てるとまでも行かないです(6/3現在で、全17局10勝7敗)。

勝ち負けがあるのは仕方ないですが、ある程度勝ち負けの傾向が見えてきたので分析して次のステップに活かしてみたいと思います。

勝敗を分けている要素

勝敗には理由があります*1。特に負けるときは明確に問題があって、その原因は以下の二点に集約されているように思います。

打ち手の速さ

ちゃんと1手1手考えて打てているかどうかですね。これはもう如実に勝敗に現れています。

私が使っている下記テキストには考えながら囲碁を打つ時の心得がまとめてあります。ちょっと引用します。

  1. まわりにきたらごあいさつ
  2. 「入れてください」に対して「入れません」と打つ
  3. ナナメにご用心
  4. 自分の用心
  5. 自分の弱い石から動くことを検討する
  6. キリチガイは場合によって対応を変える
  7. 離してきたら離して打つ
  8. むやみにツケない

東大教養囲碁講座?ゼロからわかりやすく? (光文社新書)

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このAIはかなり手が早いので、慣れないうちは釣られて考えが浅いままポンポンと打ってしまい、危ない手に気づかなかったりして負けていました。例えAIだろうが、相手のペースで勝負をしてしまうと勝てない、ということですね。考えて打てている時は、やはりまともな勝負になっています。その結果、テキストの模範勝負に近い展開になっているのは面白いですね。盤が狭いからでしょうか?

つまり、もっと強くなりたければ、1手ごとによく考えて打ちなさい、ということに集約されます。

ヨセと死活のミス

ヨセと死活の局面が読み切れずにアタリを放置してしまったり、自陣のケアを忘れて自滅したりというのがありました。特に石が込み入ってきたときの判断が弱すぎます。打ち手の速さとも微妙に関係することではありますが、2手3手先を読んで打てていないということでもあると思います。

逆に序盤での布石についてはあまり迷いませんでした。盤が狭い上にAIが弱いこともある思いますが。すべての局面で有利に運ぶのは無理だと実戦を通じて理解できたのは大きいと思います。

勝率を上げるためにやること

当然もっと勝ちたいですし、19路盤で人と対局を楽しめるようになるのが目的なので、この程度で一進一退してる暇はありません。上記の勝敗につながっている要素を考えて、以下の2点を取り組んでみることにしました。

棋譜の保存

1手毎にiPadの別アプリで棋譜を保存しながら対局をしてみることにしました。その結果、AIのペースに対して意識的にひと呼吸置いて考えることができるようになりました。iPhoneの狭い画面から一度目を離してiPadのやや広い画面で俯瞰してみる。iPhoneiPadを並べて打っているというのは絵的にひどいものがありますが。。。

で、終わった後に反省をしてコメントを残してみます。まだ気づきがそこまで多くはありませんが、せめて一つは反省点が見つけられるように対局していきたいと思います。

詰め碁を増やす

ヨセはともかくとして死活の判断力を養うには、やはり詰め碁をやり込むことだと思います。テキストでは、種類を多くこなす必要はなく、ある程度簡単な詰め碁を何度も解くことが上達へのコツだと書かれていました。そこで下記アプリを使ってみています。

日本棋院 詰碁マスター

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なかなか無課金勢にも優しい作りになっています。無料分の問題と追加購入する問題があるんですが、なんと各レベルごとに無料問題があるんですね。これ、無料の問題だけ繰り返せばいんじゃね?という感じです。

何か忘れてますね?そう、ヨセです。どうしましょうかねえ。どなたかヨセを鍛えるのに良い教材をご存じないでしょうか?

これから

オンライン囲碁でどこかに登録しようかと思っています。碁会所も考えてるんですが、平日夜開いてないんですよね。わかってはいましたが、社会人には厳しいです。その点オンライン囲碁であれば、時間も場所も気兼ねせずに対局することができます。

いくつか候補を選んでいるので、メリット/デメリットを比較してみてから決めたいと思います。

*1:「勝ちに不思議の勝ちあり」とは言いますが