AsianPLoP 2015に行ってきた
論文もアクセプトされたことですし、3/5〜7にかけて開催されたAsianPLoP 2015に参加しました。
AsianPLoP 2015とは
パターンランゲージのためのカンファレンスです。PLoP = Pattern Languages of Programsで、プログラミングのためのパターンランゲージをメイントピックにしている*1カンファレンスです。AsianPLoPはアジア地区で開催されるPLoPということになります。
なお、参加者に一方的にフォローしていた人がそこそこいたこともあって、会場でちょっとビビり始めたことを告白いたします。
キーノート
もう、英語な時点で聞き取るので精一杯でした。つまりまだキーノートの内容について自分なりの整理もできてない状態。キーノートのメモを取ってくれている方がいたので、それを読みながら自分の聴いたところでそもそも間違って聞き取っていなかったか確認したいと思ってます。
2015/03/06 09:55 Hiroshi Nakano, “Japanese Spirituality and Pattern Language”, AsianPLoP 2015 | In brief. David Ing.
2015/03/07 11:00 Jim Coplien, “A Challenge to the Japanese Pattern Language Community”, AsianPLoP 2015 | In brief. David Ing.
というか、「Nature of Order」と「オレゴン大学の実験」を読めということですね。それから鈴木大拙。(粗過ぎ)
それから、パターンは作って終わりじゃない、使って育てなさい、ということかと。(粗過ぎその二)
論文
論文は、カンファレンス前にはシェパーディングというプロセス、カンファレンスではライターズワークショップというプロセスを経て内容が洗練され、もらったフィードバックを反映してカンファレンス後に最終的なバージョンを作成します*2。
実際のシェパーディングやライターズワークショップがどのように進行されるかは下記サイトを参照していただくとして、それぞれについて軽く感じたことを書こうと思います。
日本語: AsianPLoP 2015: 4th Asian Conference on Pattern Languages of Programs
シェパーディング
そもそも学術論文を書いたことがないので比較のしようもないですが、ある程度ガイドがあった上でイテレーティブに捕捉していけるので非常にやりやすかったです。パターンで記述したいアイデアに集中できるプロセスだと感じました。シェパーディングがなければ、そもそも最低限のレベルにもなっていなかったと思います。
ライターズワークショップ
何度か場に参加しないと、このワークショップで求められる振る舞いに合わせることは難しいですね。いつもの勉強会などのように質問は都度、回答はなるべく早く、という感覚でいるとプロトコルが違っていて求められる振る舞いから外れてきます。都度モデレータが修正してくれましたが。
話法というか話の組み立てを変えなきゃいけないので、うまく立ち振る舞いできるかは経験によるところも有るのではないかと感じました。私の論文について、オーソドックスなワークショップにするか、議論中心にするかどちらが良いか、と尋ねられましたが、このあたりのプロトコルを体感するという意味でもオーソドックスなものにしておいてよかったと思います。
英語、英語、英語。。。
日本語論文のワークショップと休憩中以外のオフィシャルな場は全て英語でやり取り、キーノートも英語でした。書かれたものを読むのは慣れてきてますが、ヒアリングやディスカッションとなると全くついていけない箇所がちらほら。。。
しかも、あまり容赦のない英語。他のコミュニティとかだと参加者がほぼ日本人だから、かなり聞き取りやすく話してくれているのだということがよくわかりました。
もう少し英語は何とかしたいと切に思いました。地方のエンジニアコミュニティだと、こうやって否応無しに英語を使わざるを得ないところがないので、慣れの問題をどう克服するかは重要な課題です。
まとめ
長くなってきたのでまとめます。
収穫
まず、パターンランゲージについて実際に取り組んでいる人たちの話を聞けたことです。
Copeも言っていた通り、パターンを書くことが最終目的ではなくゴールはそこから先にある訳ですが、こうやって取り組みの内容を見ることのできる機会はこれからパターンランゲージを方法論として使っていきたい人にとっては重要ではないかと感じました*3。現場の話や最先端の話を聞けたというだけでも、今回は十分に価値がありました。
それから、自分の書いたパターンに対してフィードバックがもらえたことです。今回のパターンの出自はあべ家のプロジェクトランゲージなんですけど、ここから同じような課題を持っている人たちに使ってもらえるようにしたいので、バックボーンを共有していない人がどう感じるかについてフィードバックをもらえたのは収穫でした。
意外だったこと
私の論文を、ユニークな物としてとらえてた人が多かったこと。ウェルカムレセプションやバンケットなどを通じて、様々な人に声をかけていただきました。羽生田さんや井庭さんに興味持ってもらえるとは思ってもみませんでした。忙しかったから手を上げなかったけどシェパードしてみたかった、など。
こちらとして興味深かったのは、それぞれが異なる観点で興味を持ってくれた点です。マイノリティ*4のQoL向上の観点であったり、プロジェクトランゲージ的に個人からパターンが作られるという観点であったり、単純に題材の話であったり。それぞれ声をかけていただいた方のバックボーンが違うので、そういう話を聞かせてもらうのも楽しかったです。
「自分が思いつくくらいだから誰かやってるだろう」という心境で書いていたので、若干の戸惑いも有りました。
余談、後日談
お礼とか帰ってからの話とか。
原田さんありがとう
提出をあおってくれなかったら、そもそも今回のPLoP行きは有りませんでした。きっかけを作っていただいた原田さん、ありがとうございます。
ぬる舗ありがとう
今回のカンファレンス期間中、ぬる舗に3泊させてもらいました。宿泊先の調整ができなかったら参加を断念することも考えてたので非常に助かりました。 @toru_inoue さん、ありがとうございます。特撮の話しかしてなかった気が。。。パシフィック・リムが「俺たちの見たい特撮」すぎて、映画館で見なかったことを後悔しております。
「朝のガスパール」はごゆっくりどうぞ。また岡山いらっしゃったときでも大丈夫です。
お土産話が盛り上がった
我が家としては長期となる三泊四日もの間で家を空けていたので、ネタもあることもあって、会話が盛り上がりました。あまり家を空けるのは好きではないですが、たまになら良いかな、と思えました。
また、PLoPの内容についても自分の理解した範囲で説明しましたが、非常におもしろがってくれたようです。特に私の論文がどのように受け止められたかについては、二人のこれまでの歩みにも関わることなので、興味を持ったようでした。
俺氏、ダメだしされる
で、帰ってから初めて本文を見せた訳なんですが、主に言葉のチョイスについてダメだしの嵐。というかタイトルから既にダメだし対象orz
「こういう内容なんだから、タイトルにもちゃんと雰囲気を持たせて」->ごもっとも。
「生き生きとしたって言葉遣いがださい」->すみません。
「後半のパターンは名前が即物的。暗い」->おっしゃる通り。
元オンノベクラスタの美的感覚由来のマサカリが多数飛んで参りました。
もちろんほめてもくれたわけで。「二人で暮らすことについて、こういう風に考えてくれていたことがうれしい」とのお言葉を賜りました。
ハーレムさんおめでとう!
ハーレムさんこと @mako_wis 氏が3月7日に結婚しました。二次会には参加するつもりだったのですが、完全にスケジュールがかぶってしまったので断念しました。
おめでとうございます。末永く爆発して下さい!
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