冥冥乃志

ソフトウェア開発会社でチームマネージャをしているエンジニアの雑記。アウトプットは少なめです。

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「旅のことば」で準備をする

これから私たち二人でより良く生きるために「旅のことば」買いました。

旅のことば 認知症とともによりよく生きるためのヒント

旅のことば 認知症とともによりよく生きるためのヒント

ターゲットにしている認知症が、今後高い確率で二人の生活に強い関わりを持つことが想像できるからです。そして、それには二人で足並みを揃えた準備が必要なのです。できれば避けたい話題なんですけどね。

その意味で、認知症になる前から始まるこのパターンランゲージは、私たち二人が築いてきたパターンをより良い方向に導いてくれる物だと信じています。

「二人で生きる」人生設計の中での認知症

認知症が私たちにとってどういう意味合いを持つのか、考えてみたいと思います。

まず、最も大きなものは恐怖感です。家族で支えると言っても子供もいないし、親族もほぼ近くにいない。必然的にパートナーの負担が上がります。また、認知症で記憶が崩れてしまって、パートナーのことを思い出せなくなってしまうかもしれない。そのときに今までと同じ通りに支え合っていけるだろうか、二人しかいない家族を維持できるだろうか、と考えると漠然とした恐怖感があるのは仕方のない話だと思います。これは、支える立場だけではなく、支えられる立場としても。

そして、社会制度、医療システム、お金の面、様々な準備も不安を煽ります。が、この辺りは子供のあるなしはあまり関係ないですね。むしろ、お金の準備で言うと子供がいる夫婦の方が大変かもしれません。

恐怖感や不安が強いものなので、なるべく話題として触れたくないものの筆頭です。しかし、65歳以上の25%が認知症患者であると言います。私たち夫婦だけが無関係でいられる確率とは思えないのです。遅かれ早かれ、否応無しにその準備と向かう必要があります。

「旅のことば」は全体を通して柔らかく、主体的な行動を促す表現で書かれてありますので、準備に対しても前向きにとらえることができます。

「旅のことば」の位置づけ

「旅のことば」は、このような扱いづらい話題について準備や議論のきっかけを作ってくれます。そして、これから過ごす年数で私たち夫婦の恐怖感や不安感を和らげてために、十分な時間を持てるタイミングで発行されました。このパターンランゲージをまとめてくださった関係者の方々に深く感謝いたします。

おそらく私たち二人にこのパターンを適用させるには、多少のテーラリングが必要になると思います。二人でじっくり、楽しめる老後を迎えるために時間を使ってあべ家のランゲージに育てていきたいと思います。