冥冥乃志

ソフトウェア開発会社でチームマネージャをしているエンジニアの雑記。アウトプットは少なめです。

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オープンセミナー2018@広島でお話ししようと思っていたこと

まず初めに、オファーいただいた後も数々の準備・公式サイトでの告知などお手数かけていただきながら、直前に参加できなくなってしまったこと残念に思います。運営の皆様には直前でご迷惑をおかけしました。致し方ないこととは言え、私も当日に向けて積み上げてきたものがありますので、同様に残念です。いずれ、ブラッシュアップしてどこかでお話できるといいな、と思ってます。

妻の退院当日に片付けをしながらTwitterを見ていましたが非常に濃い内容だったようで、私もその場に行って他の方のお話しも聞きたかったところです。

togetter.com

今回、それなりに準備をしてきたということもあり、そのままお蔵入りというのも勿体無い話だなあ、と感じました。そこで、どういうことを話そうとしていたか、ブログに要点をまとめたいと思います。

一番言いたかったこと

「これをやれば必ずチームがよくなる」方法はないので、チームに合わせて考えるのが唯一の解になります、という身もふたもないお話し。

これは、それぞれ置かれた状況が異なる複数のチームでマネジメントをした経験の中で、同じことが同じように効果があった訳ではなかったという背景に基づいています。それを踏まえて、実際にやった取り組みの具体例よりも、理由に遡ってから少しそれを抽象化して実施に繋げるためのどんなアプローチをしたか、を主題としました。そのメタファーとして取り上げていたのはグラウンドキーパーです。実際にスライドに書いたアプローチは以下です。

  • チームへの仕事の入り方をコントロールする
  • チームの仕事の仕方を確立する
  • イレギュラーに気付きやすい良いグラウンドにする

まあ、もう少し言葉を洗練させたかったな、とは思いますが、抽象化したアプローチとして正確さを損なわないレベル、と言うことで。

良かった点

スライドやスクリプトを作っていく中で、今回オファーいただいてよかったな、と感じたこと。

複数のチームでやってきたことを抽象化するきっかけになった

今の会社に入ってから3チーム、プライベートでも少し似たような入り方をしているので1チーム、それぞれでやってきたことを抽象化して共通項を見つけていくきっかけになりました。少し時間がたっているからこそ、冷静に思い返して理由や背景について整理できる、という側面もあったと思います。

この辺りは、最近チームに関するブログが減っている理由にもなっていて、チームで取り組んだ話をしようと思うと、チームが置かれている状況だとか、歩みとか、そういったものへの言及が避けて通れないよな、となっている訳です。そうなると書かなきゃいけないことや書く上で考慮しないといけないことが増えてきます。すべての取り組みは背景が諸々あって、まずはこれを選んでいる、という状態なわけです。

で、こういったものを記述すること自体は有益なことだと思うので、適した言葉がないかなあ、と探してはいるわけです。で、たどり着く結論は大体パタン・ランゲージ。結局そこに行き着くのかよ、パタンのメンテナンスしんどいから一人でやるようなもんじゃないよなあ、とかなってなかなか踏み出せず、といった状況です。

過去のスライドから自分にとって普遍的なことを見つけた

これも収穫でした。できてないときもあるけど、軌道修正するのに必要な言葉が書いてあります。過去の自分すごい。

具体的には以下2枚。これが他の人に響くかどうかは別として、自分の中では常に気をつけたいことです。自分に言い聞かせるためにも、定番的に入れ込んで行こうかな、と思いました。

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反省点

当然、今冷静に読み返してみると反省点も多々あります。

詰め込みすぎた

上記の一番言いたかったことの他にも、ドメイン知識ないところからマネージャとして入っていることとか、自分の考える良いチームの定義みたいなことなんかもスライドに入っていました。今思うととてもじゃないけど、30分に収まりそうにないですね。もっと伝わらない部分を覚悟の上で話題を絞り込めば良かったと思います。

言い訳がましく言ってしまうと、広島でお話しするのが初めてなので、自分の背景について知ってもらおうと考えて色々と書きすぎたのだと思っています。

タイトルミスった

プロジェクトXのないチームを目指したマネージャが取り組んだこと」じゃなくて、もっと色々あったよなあ、とは。「グラウンドキーパー的マネジメント」とか端的な表現でも良かったのではないか、とも思います。

上記の詰め込みすぎ、のところにもかかる訳ですが、トピックを分離すると「ドメイン知識ゼロから始めるチームビルディング」と言うタイトルも出てきそうです。このように、スライド見ながら複数のタイトルが切り出せそうなこと自体が話題が絞り込めてない証拠ですよね。

タックマンモデルなどチームのモデルについてもう少し触れればよかった

上記詰め込みすぎ、に矛盾するように見えますが、トピックが絞り込まれていればもっとこの辺のモデルの背景に触れることは可能だったように思います。元スライドでは、自分の背景と理由が中心でしたから。

抽象化が足りない

これはもう少し言葉を洗練させれば改善していくのではないかと思います。今回オファーいただいてからすべてのスクリプトを起こしたので、流れも含めて準備を結構突貫でやってしまったところがあるかもしれません。表現の質という意味では、自分にとって定番な表現タームというか、そういうものを作ってしまってもいいのかもしれないです。

その後

TLを追いかけながら触発されて、チームギークを速攻ポチったわけなんですが、理由や背景の面で近いところに至っていたのか、と思うようなことがいくつもありました。今回中途半端な表現になってしまったところなんかを、この本とも絡めてブラッシュアップして、どこかでリベンジしたい。

Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか

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