冥冥乃志

ソフトウェア開発会社でチームマネージャをしているエンジニアの雑記。アウトプットは少なめです。

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2017/10に読んだ本

シュバルツバース探索がマジ忙しいです。

先月読んだ本

印象的な本

フィクション系

ランドの新刊をようやくフォローしたところですが、これはまだ終わってないので、なんとも評価し難いところです。ワクワクはしておりますが。それよりも、今月はすごく力のある作品に出会えたことが印象的でした。

いや、絵の好き嫌いはあるんですけど(割と苦手なタイプの濃い絵)、それをぶっちぎる良いセリフがあったんですよ。 ストーリーは雑にまとめると「アポカリプス + 火星の人」という感じです。こっちはワトニーとちがって仲間がいますが。で、「火星の人」を例えにだすからには、科学への視点というかスタンスが素晴らしいわけです。それでいて少年漫画っぽさも溢れているんですね。この作品の魅力はこのセリフに集約されるんじゃないかと思います。

「科学ではわからないこともある」じゃねえ
わからねえことにルールを探す
そのクッソ地道な努力を
科学って呼んでるだけだ……!!

早く2巻買おう。

黄昏のブッシャリオン (カドカワBOOKS)

黄昏のブッシャリオン (カドカワBOOKS)

タイプブッダのプラモが欲しいです、誰かキット作ってください。 とまあ戯言はともかく、なんだろう、設定の濃さの割には表現もストーリーも硬派だし、なんかUSJの読後感みたいなものを感じさせる作品です。わりかし無茶な設定だとは思うんですけど、説明はほどほどに言い切ってしまうというのが表現の力強さに繋がって、一気に読めてしまいました。 まだ、ストーリーとしては終わってないし、仕掛けもあるようなので続きに期待ということで。

ノンフィクション系

10月はこっちのジャンルが少なめだったんですよね。その中でも割と厳選して読めたと思います。

「まちづくり」から「まち直し」へ/パタンランゲージと「修復の原理」

「まちづくり」から「まち直し」へ/パタンランゲージと「修復の原理」

中埜博(ナカノ ヒロシ) – やわらかいパタンランゲージ

「やわらかいパターンランゲージ」で出版された本。中埜博さんの本で、以前は小冊子のような形でオンデマンドで売り出されていたように記憶していますが、Kindle Unlimitedにこのシリーズの冊子が全てラインナップされていました。アレグザンダーの関連原著に当たるのは、書籍の金額からして割とハードル高いので、こういう実際的な本があるのは非常に良いことではないかと思います。建築家ではなく、パターンランゲージの活動に参加する市民を対象に書かれているので、重要なエッセンスのみ抽出されていてサクッと読めます。 他の冊子も順次読んでいきたいと思います。

目からうろこの線形代数

目からうろこの線形代数

数学の本はやはり読んでいるだけでは難しいところがあるのですが、この本はなかなか食らいついて行けるように書かれてました。高校の時にベクトルの問題は割と得点源だった記憶があるので、もしかしたら少しは線形代数への苦手意識はないのかもしれません。無料のセール中に押さえておいてよかった。今度ノート片手に読み返してみようと思います。