年間100冊読むと何か世界が変わるのか?
11月の段階で達成しました。今、106冊読了です。で、結論言うと何も変わってません。
数を読もうと思った理由
不惑が近いのに人生迷いっぱなしの身としては、これからの人生の指針的な、拠り所的なものがまったくないまま、中年から老年を迎えてしまうという恐怖があります。この恐怖感に打ち勝つために乱読でも良いので、数を読もうと決めました。なんといっても、本というのは思想や考え方をパッケージングした人間の英知ですし、他のパッケージに比べると圧倒的に安いですし。
読書量に比例するもの
- 読書スピード
- 引き出し
- アンテナの感度
- 印象に残る本の数
これは母数が上がる分、比例して上がります。自分に足りないものがこの中にあるのであれば、冊数を目標にしててあたり次第に読んでみるというのは一つの方法です。
既に見たことのある景色だった
大学生の頃、モラトリアムだったんですよ。で、その頃は本を買う金に糸目をつけませんでした。挫折するのわかってるのにハイデガーやジョイスの「フィネガンズ・ウェイク」を買ってみたりしていたわけです。その中でも読めるものについてはちゃんと読みきっていたわけですが、当時出席しない学生だったこともあって、年間200冊くらいは多い時で読んでいたような気がします。
つまり、読書量に比例する上記のような感覚は、完全にデジャビュだったわけです。
本当に模索すべきは「本の選び方」だった
来年は、仕事上でちょっと転換期になって、新しい領域についてスキルの整備や投資もしないといけません。また、エンジニアであることを捨てるつもりはないので、そろそろテクニカルなスキルの方もちゃんとメンテナンスし始めないといけません。読書に時間はより限られる方向になります。
そのような前提の中で、自分の中に芯を作っていく読書体験をしていくためには、只管読むのではなく本の選び方を身につける必要があったのではないかと思います。でもまあ、面白い本に出会えるのは幸せなことです。乱読であろうがそれは変わらないし、今年乱読すると決めていなかったら出会えなかったであろう本はいくつもあります。
量だけで測るのではない、質の高い読書を模索しようと心に誓いました。質の高い本の選び方はよくわからんが。