良い名前付けは色々と情報を圧縮してくれるよ、という話
家事、手伝ってますか?というテーマとは関係なさげな話から入ってみますが。
家事でもなんでもそうですが、人と人とが協力しあって仕事をする場合には良い名前付けが必要だという話。
洗濯物の干し方の名前付け
平日は免除されていますが、休日は風呂掃除と洗濯物干しが私の分担です。
冬になると日照時間も短くなるし長袖や厚手のものが増えます。普通に干してたら乾くまでに時間がかかるので、乾きやすくなるような方法を考えて(教えてもらって)実践していたのですが、いつしかそれに名前が付いていました。
グレイ干し
厚手のもので、より日光を有効に当てたい時は、物干し竿に対して水平に幅を広くとって干すようにしています。下図のような感じで。
で、我が家ではこれを「グレイ干し」と呼んでるんですね。グレイというのはあれです、捉えられた宇宙人。
ユーレイ干し
少し薄手のものは、脇が乾きやすいように物干し竿に対して直角に袖を持ち上げて干すようにしています。下図のような感じで。
これはまんまですね。
わかりやすい名前
- 形や有り様を名前で表してくれる
- ユーモアがある
- 特定の文脈でイメージしやすい
名前のわかりやすさって文脈に依存しますね。我が家は二人とも水木しげる好きや特撮好きなので、グレイもユーレイもには割とイメージしやすいのです。他のご家庭であれば、共通する文脈の中で他の単語になるのではないかと思います。
知識に名前をつけよう
我が家以外では通用しないとはいえ、この名前における情報の圧縮度合いは非常に優れたものがあります。意味を想起できる名前というのはコミュニケーションのコストを下げてくれますし、そこにユーモアや使いやすさがあればもっといい。良い知識に、思わず使いたくなるような名前をつけることは、浸透させる良い方法じゃないかな、と思いました。