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冥冥乃志

ソフトウェア開発会社でチームマネージャをしているエンジニアの雑記。アウトプットは少なめです。

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「いつかのために」チームの文化を残しておきたくなった

結論もなくダラダラと チームビルディング

今月も気づいたら9エントリ言ってましたので、二桁エントリにするために今ぼんやりしていることをまとめて無理矢理エントリにしてみたいと思います。まとまる保証はありませんが。完全に手段が目的化していますね♪

とはいえ、何もないまま書けるようなタイプでもありません。「ワーク・ルールズ!」という本を読み始めたら、現状上手くつながっていなかったアクションの方向性を考え直すきっかけになったので、そのことを取り上げてみます。この本で重要視しているのは文化です。企業にとって最も大事なことは文化であり、文化こそが戦略を形成するだと書かれています。この「文化」という言葉を軸にすると、今後のマネージャとしての仕事の方向性と、活用の仕方を模索しているパターンがうまくマッチするのではないかという予測をしています。

ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える

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文化=最も重要な暗黙知

文化って、ハイコンテキストすぎて記述できないんですよね。無理に記述するとどれも似たり寄ったり、スローガン的になってしまいますが、実際にそこで働いている文化はその記述以上の何かがある。それは、そこにいて文化を形作ってきたメンバーのコンテキストや経験に基づく知識と不可分なものだからだと考えています。文化というのは最も重要なものでありながら、かなりの部分が暗黙知で構成されています。

「良い文化」は成功体験によって詰み上がる

そのような特性に加えて厄介なところは、チームに成功体験があってこそ「良い文化」は詰み上がっていくということです。繰り返すことで常識レベルで定着していったものが文化ですから、失敗では文化が出来上がらないんです *1

「改善」って「良い文化」じゃないの?という突っ込みがありそうなんですが、これについても「改善し続ける」という「良い文化」は改善の結果に対して成功体験が続くことで文化になっているので、失敗を積み重ねたわけではありません。ってなことを今まで漠然と思ってたのですが、今朝「サワコの朝」に出ていた貴乃花親方が、

勝負事というのは、負けて覚えることは少ない。
やっぱり勝たないと覚えない。
負けて覚えるのは改善点とかそういうものだけ。

という趣旨のことをおっしゃっていて、やっぱりそういうことだよね、と妙に得心したのでした。

チームの「良い文化」を支える仕事

成熟しているかどうかはともかくとして、どういうチームにも文化はあります。私が所属しているチームにも「良い文化」が育ってきました。今まではある程度型主導で、チーム全体でこの文化を作り上げることに注力してきましたが、これからの私のマネージャとしての仕事は、これらが「良い文化」であるように支え続けることではないかと考えました。で、その一環として「良い文化」を追体験するものをパターンで書き留めておこう、と。

文化そのものは、ほぼ暗黙知の固まりなので記述できません。何か迷うようなことがあったときにもう一度「良い文化」に至るための追体験とその指針なら記述できそうです。そして、そのフォーマットにはパターンが適していると思います。

実は、パターンをチームで書くのってかなりコストが高くて、無理してやらなくても良いんじゃないかと思ってたんですが、この位置づけであれば、チームで書かなくても私が書き留めていけば良いので、比較的低コストです。私がパターンのフォーマットをより使い込んでいく練習にもなります。ちょっと目先を変えて続けていこうかと思います。

「良い文化」を追体験できるものは「いつか」必要になる

この一年でチームは上手に成功体験を積み重ねてきて、良い文化も育ってきています。そうやって上手くまわっている間は、おそらくこのパターンは必要とされないでしょう。ですが、これからもずっとそうであるとは限りません。チームの文化が試されたり、チームに迷いが生じたりする局面はこれからきっとくるはずです。例えば、今までと違うことを要求されるとか、チームのコンテキストを知らない人と仕事をするとか。

そういう時に、誰かが文化を追体験できる形で書き留めておけば、我々がどう振る舞えば良いか立ち返ることができます。その時になってから書き留めていたのでは遅いので、文化を支える仕事としてやる価値があるんじゃないかな、とそんなことを思ってます。

*1:というかそういう文化を持っているところは失敗を繰り返しているということなので、そんな文化は捨てるべき