冥冥乃志

ソフトウェア開発会社でチームマネージャをしているエンジニアの雑記。アウトプットは少なめです。

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よくあるアレなキャリアパスでごめんなさい

はーい、おじさんこれからエモいこと言いまーす。しらふなのでちょー恥ずかしいでーす。

この一年で、仕事も自分の理想も結構がらっと変わりました。しかも仕事は楽しい。これは課題の有る無しではなく、よりよい解決の糸口が「頑張る」以外にある場が作れている、ということが大きいと思います。課題がない現場というわけではないですが、それぞれ課題に対して前向きに対峙することができています。仕事が楽しくて、その成果が社内で前向きに評価されていて、チームがいい雰囲気で、かなり恵まれた状況にいるとは思ってます。

今の仕事

チームの開発プロセスを改善したり、目標をわかりやすくしたり、コミュニティーを醸成したり、自信をつけたり、契約の雑務したり、請求の雑務したり、そういうのです。肩書きだけは立派ですが、基本的には直接プロダクトを生み出さない雑用係です。直接プロダクトを生み出すチームが最高のパフォーマンスを出すことに集中できるようにその他の面倒なことを引き受けるお仕事ですね。これが一番性に合ってるんだと思いますが。

まあ、こういうのってよくあるアレなキャリアパスです。肩書きばっかりついてる感じで、何も変わった気がしないし、仕事でコード書いてないし。コード書くのは、新しい技術を味見してチームとしての選択肢が変わるときについていけるようにするためです。後は趣味。ぶっちゃけると、職業人としてのプログラマは終わってるかも、と思ってます。

今の興味

そういう事情もあって、技術そのものへの興味に回す好奇心の割合が減っています。その代わりに、今まで気が回らなかった所への興味が出てきました。

今は、チーム(もしくは場)に蓄積される知識の形とその活用が興味の中心で、そこの方法としてパターンランゲージとSECIサイクル(ナレッジマネジメント)、TPSを勉強していこうかと思っています。スクラムやXPが影響を受けた方法論ですので、以前に断片的に得ていた知識ではありました。今になってこれらが順につながっている感じです。周回遅れ感半端ないです。

自分の仕事がなくなるのが理想

今のチームで仕事をする上で「自立的なチーム」という理想型は一応あって、最終的には意思決定もチームメンバー自身でするようになるのが目標です。それがチーム自身でできるようになったら、マネージャとしての自分の役割は終わるんじゃないかな、と。

その方が働きやすいと思ってるからですが、もしかしたらそういうチームの形を作り上げたら、自分はすでにそこに追いつけないかも知れないという恐怖感は多少なりともあります。というか日に日にその状況に近づいています。その恐怖感を抱かせるくらい、チームにはポテンシャルがあった訳ですし。

まあ良いんです。今チームが変わっていく様は当事者として楽しいし、これに勝る喜びはないわけです。負け惜しみでもなく。重要なのは「チームで」変わってきたという実感で、そこにマネージャの影響が出たら理想の形には持っていきづらくなっちゃうかな、とは漠然と思ってます。私が、「今のチームがあるのはあべさんのーー」と言われるといらっとくるのはそういうこと。

今一番やってみたいこと

機密情報とか諸々含めて難しい所はあるかと思いますが、社外のチームを見てみたいですね。社外のチームがどういう仕事の仕方をしていて、何が自分たちと違うのか見てみたい。でもって、そのチームのリーダー含めてメンバーと話をしてみたいです。

ウチに見に来ても良いよ、という会社の方、真面目に連絡お待ちしております。

あまり決めない人生が楽しい

今の会社入るまでの興味の持ち方からすると、その頃に自分で考えていた方向性とは少し変わってしまってます。ただ、今は日々面白いことがあるので、自分がどうありたいかというビジョンは必要だけど、これからの人生でやることは緩くで良いような気がしてます。人間万事塞翁が馬じゃないけど、可能性についてオープンにしていれば思いもかけない転がり方をして、それが自分にとって大事なこととなることもあります。

若干、ししょーの自分戦略に似てきてますが。

図に乗ってきたら誰か止めてね。