冥冥乃志

ソフトウェア開発会社でチームマネージャをしているエンジニアの雑記。アウトプットは少なめです。

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TDDBC岡山1.0を開催しました

何とかやるやる詐欺と言われずにすみました。昨年5月に宣言してから1年と3ヶ月、ようやくTDDBC岡山を開催することができました。
ご参加いただいた多くの方に感謝の気持ちでいっぱいです。TDDBCに参加する価値を見いだして、それを行動に移した皆さんの存在なしにはTDDBCは成り立ちませんでした。ありがとうございました!そして、朝9時から18時までという長丁場のイベント、おつかれさまでした!今回のTDDBCが皆さんにとって実り多いイベントであれば良いなあ、と心より願っております。

当日の様子について

私がレポートするよりも、参加者のみなさんのつぶやきの方が参考になるかと思います。

TDDBC大都会岡山1.0 まとめ #tddbc - Togetterまとめ

運営スタッフについて

ご協力いただいた県外のTAの方々にまずは感謝いたします。
色々とご好意に甘えた部分もありましたが、既に何度も開催を経験している皆さんの知恵や動きには何度も助けられました。


また、セッションを持っていただいた和田さん( @t_wada )となかやんさん( @pocketberserker )にも感謝。
特になかやんさんは、Twitter上での無茶ぶりや内容に関する要望に応えていただきました。岡山開催時の空気が読めない中、資料作りも含めて非常に難しいセッションだったかと思いますが、和田さんのセッションとワークを受けて参加者が一歩先に進むきっかけとなる素晴らしい内容だったと思います。


岡山の豪華な運営スタッフの皆さんにも感謝します。ぶっちゃけオープンセミナー岡山クラスのこんなに恵まれたスタッフで運営できるとは思っても見ませんでした。
コミュニティ運営百戦錬磨のこの人たちがいなかったら、もうちょっとグダグダになってた気がします。多謝。結果、主催者の至らない点が全て自律的なスタッフの動きによってカバーされて行く様を見ながら、心の中で「みんなすげー」を連発しておりましたとさ。


優秀なメンバーに恵まれたマネージャは、ここまで精神的に余裕があるものなのか、という所を疑似体験することができました^^; プロジェクトを成功させたければ優秀な人を信頼して仕事をしてもらえとはよく言ったものでございます。結果、主催者はあんまり働いてない気はするのですが、もしかしたら気のせいではないかもしれません^^;

課題

おそらく他の開催地でも同様に発生している課題ではないかと思っているのですが、初めてTDDBCを開催する地域の場合には運営スタッフ=熱烈な参加希望者という状況が発生します。これは結構なジレンマです。私自身が熱烈な参加希望者の一人ですし(未だに参加していない)。また、県内スタッフはTAとしての経験も浅いので、かなり手探りの状態の中でワークを見ていたのではないかと思います。
初回は県外の方にご協力いただく率を少し高めにして、県内スタッフには参加者とペアを組んでもらうという形も良いかもしれません*1


自分自身の課題として、メンバーを巻き込んで何かをするときにはもう少しゴールを深く掘り下げて始めようと思いました。
打ち合わせとか朝会とか、ゴールの掘り下げが甘い状況で物事を進めてしまいました。前述の通り、非常に優秀なスタッフだったのでだいたい意図を汲み取って動いていただけたのですが、ちゃんと掘り下げていればもっとスムーズに円滑な運営ができたのではないかと思います。
また、それに伴うことですが、依頼はスムーズかつ明瞭にするということの重要さも感じました。
以前から気後れしてなかなか「お願いします」と面と向かって言えないところがあるのですが、このメンタリティをなんとかしないとちゃんと人に任せられないというのを今回痛感しています。
「誰かやって」ではなく、個人を指名して「お願いします」で。ちゃんと信頼して任せられる人になるのが目標です。


その他、開催に向けてのタスクなどの管理もカンバンアプリでもあればもうちょっと楽だったかなあ、とか連絡事項、情報の集約ルートが一元化できなかったこともあって、情報を共有するルートが最後まで絞り込めなかったとかは、思ったりします。この辺、今後の運営のためにも岡山のスタッフで一度ふりかえりの時間を設ける必要があるでしょう。


ところで、酔ってるとはいえ懇親会LTであんなネタぶっこんでしまうとは。。。「まさかあべさんがあんなネタするとは」とかなり評判でございましたorz

今後について

とりあえず、私が参加者として参加できるTDDBC岡山の開催が必要だと思います(キリッ
とまあ、自分のことはともかくとして、TDDBCというイベントに対する私の思いを少し。
このイベントを今後継続してやっていけるようにするのが1.0の実行委員長を努めた私の仕事だと思っています。
TDDBCって一過性のイベントで終わらせずに、継続していかないと意味がないと思ってるんです*2。なぜなら、TDDを習得しなければならない*3岡山のエンジニアは、今回の参加者だけではないからです。それにまだエンジニアではないけども、これからエンジニアになりたいという卵たちもたくさんいます。そういう人たちに向けて、TDDを習得する最初の一歩としてTDDBCが岡山で継続開催されている状況を作ることは価値の高いことではないかと思っています*4
理想は、今回参加した人がTAをやったりスタッフになったり実行委員長になったりして、これからTDDを学びたいエンジニアたちに対してTDDを伝えていく状況。そこまでいけば、少なくとも岡山でTDDBCに参加した人がいる会社とかだとTDD当たり前、CI当たり前という状況を既成事実として作っていけるのでは?とまあ、そういうことを思っています。
また、上記のような人のサイクルも促していきたいため、個人的には何回も連続して実行委員長をやらない方が良いのではないかと思っています。2.0くらいまでは私がやっても良いと思っていますが、3.0位からは今回や次回参加した人の中から実行委員長が出てくると嬉しいですね。なので、実行委員長のあり方はふりかえりなどを通じて今後議論したいなあ、とも思ったりしています。


ちなみに直近ですが、Boot CampではなくBoost Camp(レガシーコードなどにどうやってテストコードを書いていくか、という所にセッションあてるとか、今回の内容よりもより実践的なもの)の開催だとか、セッションなしの乱取り道場をマイナーバージョンとして開催するとか考えています。一番短期での実現性が高いものは、マイナーバージョンとしての乱取り道場ですかね。また、開催が決まりましたら告知します。

最後に

MPがなくて前夜祭を回避しようとした私に「おめーが行かなくてどーすんだ?家計から出すからさっさと行け!(表現は誇張してあります)」と前夜祭に送り出してくれた嫁に感謝。
あれがなければ前日打ち合わせができなかったので、ほんとに助かりました。嫁は、勉強会への参加や運営に対しては本当に寛容でいてくれる(むしろ後押ししてくれる)ので、非常に動きやすいです。


懇親会で久しぶりに師匠( @tetsu_m )に会えました。娘さんの誕生日に合わせて岡山に帰省していらしたのですが、冗談まじりに懇親会に誘ったら来ていただけました^^; 家族水入らずの時間を削ってすみません。
師匠の影響でコミュニティ活動をするようになって、多くの刺激を受ける毎日です。感謝しています。

*1:ただ、東京から離れれば離れるほど資金の問題が出てくるので、そこは頭の痛いところです

*2:運営として。参加者は一過性で良いと思っています

*3:あえてこの表現にしています

*4:社員教育だろ、とか色々ご意見はあるかと思いますが、コミュニティの立場として