Scrum Boot Campに行ってきました
東京で開催したよ、という話を聞くたびに親指加えた子供のような気持ちになっていたScrum Boot Campが、ようやく何とか行ける範囲にやってきたので参加しました。
元々はデブサミ関西に行くつもりで予定を開けていたので、予定の調整は必要なかったんですが、そっちはそっちで参加できなかったのは残念ですね。
まあ、それはまた別の機会ということで。
さて、本題ですが、現在実プロジェクトでは少しでも良いプロセスに色々と試行錯誤しながら取り組んでいる訳ですが、いかんせん今は身近にメンターやコーチにあたる人がいません。
アジャイルサムライがその役割を担ってくれると思っていますが(事実、最近トライしようとしていることはアジャイルサムライに書いてあったことです)、本だと実際に何かやってみたチームの状態を外から見た感じを言ってくれないんですよね。
そういうのは、やはり導入したい人からすると不安要素なんです。「自分がこうやってトライしようとしていることってチームにとって良いことか?」というところを経験者の目からはこう見えるというのが一番指針としてはわかりやすいわけです。
で、私は私で野良(?)でやっていますから、上の方々や社内標準の方々と無駄に喧嘩をしないように標準のカスタマイズという範囲でできることからやらざるをえなくて、経験値ってのをしっかりとつめていないから自信もつかない訳です。
その点、今回は現場で活躍されているアジャイルコーチの方々が、現場で経験してきたことをふまえて話をしてくれましたし、質問にも丁寧に答えてくれたので、得るものが非常に大きかったです。
セッションの内容は大枠を既に勉強している関係で目新しさはあまりなかったのですが、質問への回答を通じてこういう風にトライしてその結果をこういう観点で見ていけば良いんだ、というのを知ることができたのが非常に大きかったと思います。
以下、気づいた点を箇条書きで。
- POは意思決定ができる人
- 必ずしもお客さんではない
- お客さんにそういうところを最初から全て求めるのは・・・と思ってたので
- お客さんと要求仕様をちゃんとつめた人が代理をする、でも可
- これなら会社の立場上PMでごまかせるので「こんなんやってみたいんですけど」が言い易い
- 必ずしもお客さんではない
- SMとメンバーの兼務は不可能ではないが勧めない
- POとSMの兼務は100%NG
- 一人の中で利害が一致しなくなってしまう
- やっぱり契約は準委任が向いている
- ストーリーの見積もりではなるべく依存関係がないように
- 取り組む順序によって見積もりの相対規模が変わる
- そもそも見積もりは一回で終わらせない
- タイミング的にはスプリントプランニング?
- プロダクトバックログはPOが優先順位を責任もってつければ誰でも追加できる
- プロダクトバックログの粒度は受け入れテストがかける粒度
後、帰りのバスの中で気づいたことを難点か。(アジャイルサムライに書いてあったっけ?読み返してみよう)
- Scrumの中では公的レビューはスプリントレビューのみ?
- よくある組織内での承認プロセスは?
- というかこれと喧嘩しない現実解ってどんなのだろう?
- スプリントレビューの進め方
- 数値的なもの(よくある進捗表みたいなの)は全く使わない?
- シナリオつくって操作デモを見せるのか操作してもらうのか?
- 開発メンバーの巻き込み方は難しい
- 体験しないとメリットがわからないことが多いので、説得しづらい
- 結構分業・前肯定待ちが染み付いている人がいる(私の周り)
- やるのはチームなので、反感買ってたら意味ないし・・・
考えさせられたことや、今の自分の問題点も含めて非常に収穫の多い一日でした。
ただ、残念なことが2点。
まず、一つ一つのセッションがつまりすぎていたように思います。特にプロダクトバックログや見積もりあたりの話題はもう少し時間があってもうれしかったかも。
次の残念なことは個人的なことで、今回神戸までの往復にバスを使ったのですが、クロージングが終わってからバスまでの時間に余裕がなさすぎていろんな方とゆっくりお話する時間がなかったことです。
アジャイルサムライやUltimate Agile Stories持っていってサインもらおうかとも思ってたんですが、そもそもそれがわかってたので今回は断念しています。
以下、本筋とは関係ないのですが・・・。
細谷さんに名前で気づいていただけたのに驚きました。
もちろん てつ。 ししょ〜のつながりなのですが、うれしかったです。
吉羽さんのTwitterのアイコンはお子さんなんですかね?今日初めてご本人を拝見したのですが、あまりにもアイコンにそっくりで一目で分かってしまいました。
それと、紙飛行機ワークの時に「仕掛り破棄」の制約を外すと言ったときのコーチ陣のうれしそうな顔と言ったらw