冥冥乃志

ソフトウェア開発会社でチームマネージャをしているエンジニアの雑記。アウトプットは少なめです。

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4月から生活習慣の変更したので経過を記録してみる

食生活だけだと体重も体脂肪率も落ちなくなってきたんですよ。目標は体重62kg、体脂肪率15%なのですが、65kg、18〜9%くらいで停滞してきました。食生活は基本糖質制限で続けています。

まあ、健康診断的にもそんなに言われるレベルではなくなってきたわけですが、目標の下方修正もカッコ悪いので、最後の追い込みのためにトレーニングを追加するための生活習慣の変更を行いました。

生活習慣の変更

  • 起床時間を5:00から4:30に
  • 起きたらすぐ1時間読書
  • 読書終わったら犬の世話して30分トレーニング
  • 就寝時間は21:30
  • 家に帰ったらしなければならないこと、はなくす
  • 風呂上がりにストレッチと5分瞑想

この感じで4/24から(妻が退院してから)3か月経過しました。

トレーニングはジムに通う時間もMPもないので、家でできるメニューをググって組み立てています。

  • ラジオ体操
  • ストレッチ
  • スクワット(ダンベル1kgを両手に)
  • 腕立て(kid式)
  • バックエクステンション
  • プランク

ただ、筋肉痛が来ないので、負荷的にはそんなに行ってないんだと思います。マッチョ化することが目的ではないので、数値の変化を見ながらもう少し様子見。ここ一ヶ月でやっと姿勢がちゃんとしてきた気がします。

定量変化

日付 体重 体脂肪率 筋肉量
4/24 65.55 kg 18.9 % 50.4 kg
7/23 64.25 kg 17.0 % 50.6 kg

筋肉量は5月くらいに一旦落ちているのですが、このところ戻っています。体重が落ちて筋肉量に変化がないので、都合よく脂肪だけ落ちてくれている感じですね。TANITAの体重計で出してくれる体内年齢が最新の計測で32歳になりました。こうなってくると、20代目指したいという無闇な欲が出てきます。

メリット

朝にやりたいことをなるべく詰め込んでいるので、帰ってから「何かをやらなければ」という気にもならないですし、撮りためた番組やプライムビデオをダラダラと見ていても罪悪感がありません。

また、読書を集中力が一番ある朝一に持ってきていることもあって、英語の本も以前よりもしっかり読めている気がします。

仕事についても、ノイズが少なくなった気がします。欲を言うと、在宅勤務で朝食後にすぐ仕事を始めて早く終われればもっと集中して無駄のない生活になりそうですが、現在は通勤時間が一番無為ですね。残念。

デメリット

普通に飲んで帰るだけで生活サイクルがイレギュラーになります。今は睡眠時間を削って、朝起きる時間は変更しない運用でうまく回っていますが、どうなんですかね。ぶっちゃけ、それ以外のデメリットは感じてないです。

岡山情報ビジネス学院で開発プロセスの講義をしてきました

会社への報告の下書きとして。

岡山情報ビジネス学院というのは、

www.oic-ok.ac.jp

こういうところです。

前職の同僚がここの教師をしてまして、学生に今の現場で行われている開発のことを話して欲しいとの個人的な依頼からスタートしました。ですが個人だと、

  • 休みを取らないといけない
  • 副収入になって面倒(今の所)

等々あって、弊社にとっても優秀な学生に対するアプローチができるに越したことはないので、採用活動の一環として会社の名前を出すことを条件に引き受けました。

講義のターゲット

上記専門学校の2年生です。

話を伺ったところ、学校の授業で開発実習のようなものはスタートして、JPAの試験についての勉強はしているということで、実感はわかないまでも基本的な知識は座学で得ている状態といっていいでしょう。また、コードに関しては実習でプロトタイプを作り始めたばかりということなので、ワークショップでそこを中心に据えてしまうと方向性がずれてしまいそうでした。

この情報を元に今回カリキュラムを組んでいます。

内容

開発プロセス(ウォータフォールとアジャイル)の基礎知識と体感をテーマにして、AM中は講義、PMでワークショップをする、という流れにしました。

AM中の講義については、一昨年にインターンを受け入れた時に使った資料がベースにできたので、それをブラッシュアップして望んでいます。私がいつも言っていることを整理して書いただけなので、スクリプトも特に必要なく。スライドが2時間半で40枚程度と少なかったので、巻いてしまうかと思ったのですが所々書いていないことを話し始めると逆に押し気味になってきた感じもします。

午後のワークショップはやっとむ(@yattom)さんのこれ。

d.hatena.ne.jp

これに、ウォータフォールでよくある工程の分離と責務の分離を混同してしまった不幸な現場の体感をしてもらうためのアレンジをしたワークを合わせてやっています。自分で設計した時に思っていた以上に情報の分断による不幸さが再現されてしまって、苦笑するやら。。。

所感

非常に得るものが大きかったです。

ワークの特性上、PO役の人がある程度ポーカーを知らないと適度な要求が出せないという事態が発生しました。これって現場でもPOがビジネスドメインにくわしくないと起こってしまうのかなあ、POも含めてチームなんだなあ、と実感しました。

それと、真面目そうな学生ほど、最初に提示されたルールからの思い込みが強く、改善が思い切れない傾向にあることもわかりました。「これやってみたらいいんじゃね?」と軽く言える人ほど、思い切った改善案を出してくるという印象。

ワークがシンプルだったおかげか、それぞれの開発の特性もよく体感してもらえたようで、最後にワークを振り返ってディスカッションをしてもらった際にも、気づきの内容が核心をついていたように思います。

今年はお試しという形でやってみたのですが、得るものも大きかったし、学生の様子をみることもできたので、来年はもっと採用に直接結びつけるような形でやってみたいと感じました。カリキュラムはもっとブラッシュアップしていけると思うので、条件を詰めていろんな学校でできないか、とか考えています。

あなたのお見積もりはどこから?私は設計から

私が経験してきた受託の光景を思い出しながら、一括請負のスタイルで儲けるのは難しいなあ、という話をつらつらと。話題が課題のみ散発的な感じになるので、しばらく寝かせておいたら発酵していいアイデアになるかもしれません。どうするかはチームで模索中なので、理想的なビジネスモデルまでは出てきません。

見積もり

だいたい見積もりと時期に関する相関は皆さんもこんな感じかな、と思います。みんな大好き不確実性コーン。

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で、一括請負の場合、どこかの時点で契約のための合意をとる必要があるわけですが、開発はこの時点以降のコストをコミットメントします。開発プロセスの改善は、合意したこの期間のコスト計画の最適化として作用するわけです。

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お客さまが見積もりを高いと感じる理由

この時、合意前まで動いていた分というのがあります。営業がかけた費用やら、開発の調査やら打ち合わせやら見積もりのためのお試しやら。何がしかの形でお客さまからいただかないと合意ポイント移行のコストと利益だけでは赤字です。基本的な回収戦略は「保守開発で継続的にいただく」か「単発で終わる覚悟で回収しにいくか」のどちらか(あるいはミックス)となります。

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ところが、実際にその費用を出してみると、お客さまは高いと感じることがあるようです。開発と見積もりに向けた具体的な内容の話をしている間で、おそらくお客さまにも合意ポイント移行の規模感ができているからでしょう。

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というわけで、保守開発頼みで契約を取るために合意したコストギリギリで請け負ってしまうとかも実際にはありえます。そもそも最初の契約を取らないと回らないわけですから。

見積もり精度を上げるには

ところで、見積もり精度を上げるための方策は大きく分けて下図のどちらかになります。

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具体的なやり方の話でいうと、

  • なるべく多くの目で見積もり
  • 見積もり対象およびゴールについての情報を得る
  • プロダクトについての学習を得る

となり、それぞれが案1,2に関わります。三番目なんかは、単発のプロジェクトではあまり望めないことで、保守開発としてプロダクトに継続的に関わることで得られる知見がないとやり方として成り立たないので、プロジェクト開始期には望むべくもないという感じです。

私のチームは、その上で解決方のパターンを出して選んでもらったりします。

で、残念ながら、これらの見積もり精度を上げる話は、受託の儲けの話にはあんまり寄与しないんですよね。案2とか特に。

見積もりなんか正確にできるわけがない

それは当然。ですが、お客さまの事業も年度の予算計画がある中で動いています。当然、ロードマップから大きく外れるようなことがあれば上司に説明責任が出てきます。その合意を得るプロセスが嫌なら、自社で内製するための組織を抱える方がよっぽどいいと思います。

まとめ

単純な話だけしてるので、現場の細かいところはそうじゃなかったりするし、お客さまの習慣的な話で「見積もりはただ」というところでその費用を認めてないところもあるし、個別の問題は出てきますが、総じて儲けは取りづらいというのが今までの経験です。で、何をどうすればいいか、と言うのはまだまだ模索中。そもそも一括請負やめたほうがいいよね、が理想なんですが、お客さまが乗ってきてくれるかは全く別の話だったりして悩ましい。

2016年上半期で印象に残った本

妻の入院とか人外ハンター業とか色々ハードルがあった割には数が読めたというのは評価していいかな、と思います。まあ、仕事の方向性を自覚的にするための読書を増やすために、意識的にコード書く時間を減らしているからこその読了数ではあるのですが。今まで低レベルながらも積み上げてきたプログラミングスキルを脇にやって *1 、新しい方向性に切り込んでいくので、むしろコード書いてる暇がないというか、その暇があったらプロダクトを良い方向に導いていくための勉強をしようというか、そんな不安駆動で読書に臨んでおります。

そんなバイアスがかかっているので、ノンフィクションはかなり仕事に寄ったものが印象に残っています。

ノンフィクション

「ない仕事」の作り方

「ない仕事」の作り方

「ない仕事」の作り方

好きを突き詰めて行ったら誰かに勝手に発見されて、というのが如何に都合のいい幻想であるか今更言うまでもないでしょう。そもそも「今までにない仕事」というのは誰も金になると思っていないわけですから、仕事にしたいのであれば自分が売り込んでいく必要があります。

これって別にクリエイティブの領域だけじゃないと思います。以前、rebeuildfmで「アメリカは職業の体型立てがうまくて、日本人は下手」という話が出ていました。確かにその通りで、例えばプロダクトマネージャとかアジャイルコーチとか、新しい仕事を作り出して、名前をつけて、スキルセットやマインドセットを体型付けて、って日本ではあまり起きない印象です。分不相応という言葉が好きというか。

で、そういうところが同じく上半期に読んだ「Inspired」や「ぼくらの仮説が未来をつくる」にも通じているように思うのです。今の自分の仕事に対する基準となりそうな本に早いうちに出会えたというのは、かなりついていると思います。

Inspired: 顧客の心を捉える製品の創り方

Inspired: 顧客の心を捉える製品の創り方

ぼくらの仮説が世界をつくる

ぼくらの仮説が世界をつくる

リーダー論

そこらの小規模プロジェクトを率いてきたプロマネやチームリーダーの言うことよりも、あれだけ大規模なビジネスチームのリーダーをしていた人の言うことの方が信用できますね。ということに尽きると思うんですよ、この本は。このチームでAKB48というプロダクトを世に出し、ビジネスとしてあげた成果に裏打ちされた自信というか、そういうものがひしひしと伝わってきます。

ビジネス書なんだかファンブックなんだかよく分からない売り方をされたにもかかわらず、あれだけ売れたというのは、割と届く人に届いてるのではないでしょうか?今、「これからチームリーダーになろうとしてるんだけど」という若手がいたら、私は「ピープルウェア」とこの本を読んでみることを勧めます。

ただ思うのは、優秀なリーダーになるには天性のスキルが必要なのかもしれない、ということ。自分を振り返ってみると、やはりリーダーというタイプではないな、と思うわけです。

7つの習慣

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

なんだかんだ言っても、人が集まって仕事に取り組み何かをなそうとするのであれば、人間力というのは必須スキルです。シチュエーションによっては技術力より人間としてどうよ?が先に来てチームにならないとか当たり前に発生するわけです。

その「人間力とは?」という問いには、いろんな答えをする人がいるわけですが、私は現在のところこの本に書かれていることを実践しているかどうか、で見ていいと思いました。我が身を省みると恥ずかしいことばかりですが、読んでいて少しだけ安心する(ちゃんと取り組もう)と思わせてくれるのは、筆者自身も実践できないケースがあって日々戦っているということ。読者も筆者も同じ道をいく仲間であると感じることができます。

なんかボードゲームあるみたいです。

7つの習慣 ボードゲーム ?成功の鍵?

7つの習慣 ボードゲーム ?成功の鍵?

フィクション

さよなら身体

さよなら身体

さよなら身体

だいたいにおいて、短く強烈な印象を残す作品というのは説明的でないことが多いのですが、この作品もご多分にもれず。マンガでもショートショートというのかどうかよくわかりませんが、あらすじの説明すら拒否する気全開です。1ページ1ページを味わいながら読んで、感じてください。

クロニスタ 戦争人類学者

「ニルヤの島」が、私の若かりし頃の形にできなかった創作活動に対する成仏を促してくれたこともあり、今勝手に注目している作家です。今作では、どちらかというと失われるものに対する哀れみだとか、同一性の暴力だとか、もっと荒っぽい制度の話に着目して描かれています。

で、この作品、帯のアオリからして「虐殺器官」からの影響があるっぽいのですよ。

今まで立ち読みする限り、伊藤計畫って好みじゃないんですよ。。。でも伊藤計畫のトリビュートは好きな作家が書いてるし、あれだけ以前と以後でわけられる人も珍しいので、すごい作家なんだろうな、とは思ってます。こんな感じなんだったら読んでみてもいいかな、と思った作品。とりあえず、円城塔と絡んでる「死者の帝国」から読んでみますかねえ。

AIの遺電子

オムニバスっていいですよね。読みやすいし。AIやアンドロイドが市民権を持つとどのように社会が変わるのか?人の心のありように変化はあるのか?という思考実験を含んだ作品。ブラックジャックのように読めます。

SFが扱うのはテクノロジーそのものじゃないと思うんです。というかテクノロジーという意味では絶対に嘘になるわけだし。テクノロジーに対して仮説を定義し、その仮説が変えてしまう未来をシミュレーションしてみる、というのが私の好きなSFです。人間がテクノロジーで発展している以上、社会や人間のありようからもはや切り離せないものですからね。

バイナリ畑でつかまえて」は連載中から結構好きで、テクノロジーと人との間にあるものを描くのがすごく上手いなあ、と思っていたので、このテイストの作品でさらに追求してくれて良かったです。

AIの遺電子 2 (少年チャンピオン・コミックス)

AIの遺電子 2 (少年チャンピオン・コミックス)

バイナリ畑でつかまえて

バイナリ畑でつかまえて

今週のお題「わたしの本棚」

*1:全く役に立たなくなるわけではないですが

新橋会 7月度定例会議事録

各位

お疲れ様です、あべです。

下記、議事録を記載します、ご査収ください。

新橋会とは

そろそろ人生岐路に立って自分のこと以外も仕事にしなければならなくなったピュアなOSSANたちが、OSSAN特有の現実的な妥協点や泥臭い取り組みの話題で盛り上がるための会議です。飲むとふわふわして饒舌になるドリンクが必須です。

技術だけの話やゴリゴリとイノベーションを起こす様な未来に期待の持てるキラキラした話は渋谷会でしてください。

開催概要

shinbashikai.doorkeeper.jp

参加者(敬称略)

  • もじゃ変(@razon)
  • すますん(@ryosms)
  • こにしさん(@ore_public)
  • ベストストーカー(@soudai1025)
  • あべ(@mao_instantlife)

R社率6割。。。

議事録

主なトピック

あー、アジェンダのない打ち合わせなんて。。。なんだっけ?

議事メモ

  • Twitterは仮面舞踏会
  • RDBは盆栽、若人が趣味にするには早い
  • ベストストーカーが高山すぎてドン・フライが必要
  • ブッフェの場合、チョイスが腹に出る
  • 時にはポーズでもいいので怒ろう
  • コミュニティに参加しないけどポテンシャルが高い人は確かにいる
  • プロダクトへの愛情とスキルの問題
  • みんなこの先のキャリアパス決めてはないけど見据えてるよね?

他、ありましたらご指摘ください。

今後のタスク

  • 次回の定例会を決める

次回

決まったら各自に連絡しましょう。